リン酸処理と消泡剤とは何か?金属加工の必需品


消泡剤は金属加工に使われる

金属加工を行っている工場は全国にたくさんありますが、そこで使われている素材にリン酸と消泡剤があります。金属を加工して製品に仕上げる工程において、金属を錆びなくさせる処理は必ず必要です。その処理をリン酸処理と言い、これをしなければ製品の金属部分は全て錆びてしまうからです。

端材などを使ったDIYや工作などで、金属を放置しておいて錆びさせてしまった経験のある人は多いのではないでしょうか。これは金属をむき出しで置いておくと酸化して錆びてしまう現象で、小学校の理科で習った現象です。リン酸処理をすると金属が錆びなくなりますが、この処理は泡が出てしまいます。そこで、その泡を消す働きをする消泡剤が用いられているのです。

消泡剤の種類について

消泡剤には、破泡性と抑泡性という二つの種類があります。破泡性のものは、泡を破壊してくれる作用のもので、抑泡性は泡が出るのを抑制する働きを持ちます。破泡性は、分散性が大きく表面張力が小さい消泡剤で、できるだけ表面張力を小さくして破壊する力を強くしています。抑泡性は、溶解性が小さく表面張力も小さい消泡剤で、どちらを使うのが向いているかは、その製品の使用している金属によって異なります。

もし金属の加工にリン酸処理だけをして消泡剤を用いなかった場合、表面はザラザラになってしまいます。製品として使うには適さない加工となってしまうために、リン酸処理と消泡剤はセットで用いられる、金属加工に必須の工程となっているのです。

消泡剤とは、液体にできた泡を消すための薬品や添加物のことです。ケミカルなイメージですが、日本では、江戸時代から、豆腐を作る過程で欠かせない材料でもありました。当時は、植物油が用いられたということです。